看護師が転職サイト経由の内定を辞退することは可能です。ただし、内定承諾後や入職直前の辞退は、採用担当者や転職サイトの担当者へできるだけ早く連絡してください。内定の種類や辞退の時期によって扱いが異なるため、「もう断れない」と決めつけず、まず契約書類と連絡先を確認しましょう。
看護師は転職サイト経由の内定を辞退できる
転職サイトを通して応募した場合でも、最終的に入職するかどうかを決めるのは看護師本人です。内定を受けた後に、勤務条件や家庭の事情、他院との比較などを理由に辞退することはできます。
ただし、内定を承諾した後は、病院や施設側が勤務開始に向けて準備を進めている可能性があります。辞退すると決めたら、返事を先延ばしにせず、転職サイトの担当者へ連絡してください。
内定辞退の時期によって注意点が変わる
| 辞退する時期 | 対応の目安 |
|---|---|
| 内定の返事をする前 | 条件を確認したうえで、承諾しない意思を担当者へ伝える |
| 内定承諾後・入職前 | できるだけ早く辞退理由を伝え、病院への連絡方法を担当者に確認する |
| 入職直前 | 電話など確実に伝わる方法を使い、必要書類や入職手続きの扱いも確認する |
| 入職後 | 内定辞退ではなく、退職や雇用契約の問題として扱われる |
特に、入職日が迫っている場合は、メールだけで済ませず電話で連絡するほうが確実です。担当者につながらない場合は、病院や施設の採用担当者にも連絡し、辞退の意思とおわびを伝えます。
内定承諾後でも辞退できる?
内定承諾後でも辞退できる場合があります。ただし、内定通知書や雇用契約書に書かれた内容、入職日、承諾時のやり取りなどによって法的な扱いが変わるため、すべてのケースを一律には判断できません。
一般に、採用が正式に決まった後は、病院側も勤務表の作成や配属準備などを進めます。そのため、辞退できるかどうかだけでなく、いつ、どのように連絡したかが重要です。
なお、内定辞退によって転職サイトから看護師本人へ紹介手数料を請求されるとは限りません。手数料の契約は通常、転職サイトと求人を出した医療機関などの間で結ばれますが、利用規約や個別の契約内容によって異なる可能性があります。請求を受けた場合は、根拠となる規約や契約条項を確認してください。
内定辞退を決めたら行う手順
- 内定通知書や雇用契約書を確認する。入職日、雇用期間、辞退や取消しに関する記載がないか確認します。
- 転職サイトの担当者へ早めに連絡する。「内定を辞退したい」と結論を先に伝え、病院への連絡を担当者に任せられるか確認します。
- 辞退理由を簡潔に説明する。詳しい個人的事情まで話す必要はありませんが、理由を聞かれた場合は事実に沿って伝えます。
- 病院側への連絡が完了したか確認する。担当者から連絡する場合でも、いつ、どの方法で伝えるのかを確認します。
- 書類や個人情報の扱いを確認する。提出済みの書類、健康診断、制服の採寸、入職手続きなどがある場合は、返却や取消しの方法を確認します。
転職サイトの担当者に連絡するときは、次のように伝えられます。
お世話になっております。先日いただいた〇〇病院の内定について検討した結果、今回は辞退したいと考えております。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。病院への連絡方法と、必要な手続きについてご案内いただけますでしょうか。
内定辞退の理由はどこまで伝えるべき?
理由は、相手が確認できる程度に簡潔に伝えれば足ります。たとえば、「希望する勤務条件と一致しなかった」「家庭の事情で入職が難しくなった」「転職活動を見直すことにした」といった説明です。
他の病院を選んだ場合も、事実と異なる説明をする必要はありません。転職サイトの担当者には今後の求人紹介に影響する可能性があるため、夜勤回数、給与、通勤時間、休日など、判断を変えた条件を正確に伝えるとよいでしょう。
内定辞退で違約金や損害賠償を請求される?
内定辞退を理由に、必ず違約金や損害賠償が発生するわけではありません。一方で、個別の契約内容や辞退に至った経緯によっては、問題が生じる可能性があります。
とくに、次のような場合は自己判断で放置せず、契約書類を確認してください。
- 入職日を過ぎてから連絡した
- 病院の備品や制服を受け取ったまま返却していない
- 研修費用や引っ越し費用などを病院側から受け取っている
- 入職を前提とした特別な契約書に署名している
- 違約金や費用の返還について書面で合意している
請求内容に納得できない場合は、その場で支払いを約束せず、何の費用なのか、契約上の根拠は何かを書面で確認しましょう。金額が大きい場合や紛争になっている場合は、労働問題を扱う公的な相談窓口や弁護士への相談を検討してください。
転職サイトの担当者から引き止められたときの対応
担当者から別の求人を提案されても、辞退の意思が変わらないなら、あいまいにせず明確に伝えます。担当者は医療機関との調整を担いますが、入職を強制する立場ではありません。
たとえば、「今回は転職自体を見直すため、紹介の継続も希望しません」「この内定は辞退すると決めました」と伝えます。それでも連絡が続く場合は、希望する連絡方法と停止してほしい連絡内容をメールなど記録に残る形で伝えてください。
辞退するか迷っているときは承諾を急がない
まだ迷っている段階なら、内定承諾の返事を急がず、回答期限を確認しましょう。期限までに、次の条件を内定通知書や雇用条件通知書で確認します。
- 基本給、手当、賞与、試用期間
- 夜勤の回数と夜勤手当
- 勤務時間、残業、休日、年間休日
- 配属先や異動の可能性
- 入職日と雇用期間
- 退職や契約終了に関する条件
口頭で説明された条件と書面の内容が違う場合は、承諾する前に担当者へ確認してください。条件に納得できないまま承諾すると、後から辞退を申し出る場面で、病院側との調整が難しくなることがあります。
まとめ
看護師が転職サイト経由の内定を辞退することは可能ですが、内定承諾後や入職直前ほど、早く正確に連絡する必要があります。まず内定通知書や雇用契約書を確認し、転職サイトの担当者へ辞退の意思を伝えましょう。
入職後は「内定辞退」ではなく退職の手続きになります。費用の返還や違約金を求められた場合は、契約上の根拠を確認し、必要に応じて専門窓口へ相談してください。







