看護師の転職で内定を辞退するなら、できるだけ早く、まず電話で採用担当者へ伝え、その後にメールで記録を残すのが基本です。理由は簡潔に伝えればよく、詳しい事情や他院との比較まで説明する必要はありません。
転職エージェント経由で応募した場合は、病院へ直接連絡する前に、担当キャリアアドバイザーへ相談しましょう。連絡先や伝え方を案内してもらえる場合があります。
看護師の内定辞退は、決まった時点ですぐに伝える
内定を辞退すると決めたら、返事を保留したままにせず、採用担当者へ早めに連絡します。病院側は入職に向けて勤務表や配属、制服、研修などの準備を進めることがあるため、連絡が遅いほど相手への負担が大きくなります。
連絡は、次の順番にすると伝わりやすくなります。
- 採用担当者に電話をかける
- 氏名と内定へのお礼を伝える
- 内定を辞退したいと明確に伝える
- 理由を簡潔に説明する
- 迷惑をかけることへのおわびを伝える
- 必要に応じて、辞退の意思をメールでも送る
担当者が不在の場合は、電話に出た人へ「内定辞退の件で、採用担当者から折り返しをいただきたい」と伝えます。折り返しがない場合は、採用担当者宛てにメールを送り、後で電話したことが分かるようにしておきましょう。
電話での内定辞退の伝え方
電話では、結論を先に伝えます。「少し考えたい」「相談したい」と曖昧に話すと、辞退の意思が伝わらないことがあります。
次のように伝えると、失礼になりにくいでしょう。
電話の例文
「お世話になっております。先日、内定のご連絡をいただいた〇〇〇〇と申します。採用ご担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか」
担当者につながったら、次のように続けます。
「このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。大変申し上げにくいのですが、検討の結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。お時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません」
理由を聞かれた場合は、次のように簡潔に答えられます。
「今後の働き方を改めて考えた結果、別の職場で勤務することを決めたためです」
採用担当者から理由を詳しく尋ねられても、他院の悪口や給与の比較を細かく話す必要はありません。事実と異なる説明を重ねるより、「自分の希望や今後の働き方を考えた結果」と伝えるほうが適切です。
メールで内定辞退を伝える例文
担当者からメールでの連絡を指定された場合や、電話で辞退を伝えた後の記録を残す場合は、次の文面を使えます。メールだけで連絡する場合も、件名で用件が分かるようにします。
件名:内定辞退のご連絡(氏名)
〇〇病院
採用ご担当者様
お世話になっております。
先日、看護師として内定のご連絡をいただきました、〇〇〇〇です。
このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。
大変恐縮ではございますが、今後の働き方について改めて検討した結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
貴重なお時間をいただき、選考していただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません。心よりおわび申し上げます。
何卒ご理解くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
氏名:〇〇〇〇
電話番号:000-0000-0000
メールアドレス:example@example.com
内定辞退の理由はどこまで伝えるべきか
理由は、採用担当者が状況を把握できる程度にとどめれば十分です。相手を責める表現や、他の応募先を持ち上げる表現は避けましょう。
| 状況 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 別の病院に決めた | 「今後のキャリアを考え、別の勤務先で働くことを決めました」 |
| 勤務条件が希望と合わなかった | 「勤務条件を含めて再検討した結果、希望する働き方と合わないと判断しました」 |
| 家庭の事情が変わった | 「家庭の事情により、転職自体を見直すことになりました」 |
| 転職活動をやめる | 「今の職場で勤務を続けることにしました」 |
| 理由を詳しく話したくない | 「一身上の都合により、辞退させていただきたく存じます」 |
「給与が低い」「他院のほうが条件がよい」「人間関係が不安」など、率直な理由をそのまま伝える必要はありません。特に、採用担当者や面接官への不満を並べると、辞退の話がトラブルに発展することがあります。
転職エージェント経由なら、病院へ直接連絡しない
転職エージェントを通して応募した場合は、まず担当者へ内定辞退の意思を伝えます。担当者が病院との連絡を仲介するため、応募者が病院へ直接連絡すると、連絡経路が重複する可能性があります。
担当者には、次のように伝えられます。
「内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。検討した結果、今回は内定を辞退したいと考えています。病院への伝達方法について、ご対応をお願いできますでしょうか」
辞退理由を聞かれた場合は、今後の求人紹介に影響することもあるため、伝えられる範囲で具体的に説明します。ただし、希望しない内容まで無理に話す必要はありません。
一度承諾した内定を辞退する場合の注意点
内定を受ける前の辞退と、いったん入職を承諾した後の辞退では、確認すべき内容が異なります。承諾書や雇用契約書を提出している場合は、書類に記載された入職日、辞退の連絡先、手続きなどを確認してください。
内定の法的な扱いや、入職を承諾した後の辞退による影響は、契約の内容や個別の事情によって変わります。違約金を請求された、強く引き止められて話が進まないなどの問題がある場合は、都道府県労働局の総合労働相談コーナーなど、公的な相談窓口に相談する方法があります。
一方的に連絡を断つと、必要な手続きや書類の確認ができなくなるため、辞退を決めたら早めに正式な連絡を入れましょう。
引き止められたときの返答
採用担当者から「もう一度考えてほしい」「条件を見直す」と言われても、辞退の意思が変わらないなら、同じ内容を落ち着いて伝えます。
「せっかくお声がけいただいたのですが、すでに決意しております。申し訳ございませんが、辞退の手続きを進めていただけますでしょうか」
迷っている段階なら、その場で無理に結論を変えず、「一度確認して、改めてご連絡します」と伝えてもかまいません。ただし、返事をする日時を自分で決め、放置しないことが大切です。
内定辞退で避けたい対応
- 連絡せずに返答期限を過ぎる
- メールだけを送り、電話連絡を求められても対応しない
- 「少し考えます」とだけ伝えて、辞退の意思を明確にしない
- 他院の名前や条件を出して、採用先を比較・批判する
- 事実と異なる理由を作って説明する
- 転職エージェント経由なのに、先に病院へ直接連絡する
特に、無断で連絡を絶つと、採用担当者が状況を確認できません。辞退することに気まずさがあっても、短くてもよいので、意思が決まった時点で連絡しましょう。
看護師の内定辞退で最初にすること
まず、内定通知や採用担当者からのメールを確認し、連絡先と返答期限を把握します。そのうえで、内定先へ直接応募した場合は採用担当者に電話をかけ、転職エージェント経由の場合は担当者へ連絡してください。
「お礼」「辞退の意思」「簡潔な理由」「おわび」の4点を伝えれば、内定辞退の基本的な連絡はできます。連絡が遅れるほど相手の準備に影響するため、辞退を決めたら先延ばしにしないことが重要です。







